"The Mother"(2004)
映画のはじまりは、イギリス版「東京物語」。
老夫婦が、成人して家庭を持っている子供達に会いにロンドンに行く。
だが、子供たちは、それぞれの生活に忙しく、親を懐かしくは思っても歓迎してはいない。
滞在中に夫が亡くなり、一人になった妻は、娘と息子の家を行ったりきたりするが、孤独感にさいなまれる。
そんな中、娘の恋人の大工に恋をし、肉体関係を持ち、それが子供達の知るところになり･･･
主演のAnne Reidは60代。
この役をやるのは、勇気がいったと思う。
ダニエルは、主人公をカラダで癒す、男の役。
離婚問題や借金をかかえてる上、女たらしのダメ男なのだけど憎めない･･･のかな？
登場人物がみな苦しんでいるのが伝わってきて、ちょっとつらい映画でした。
でも、こういう現実、こういう気持ち、こういう欲望があるのは理解できる。
同性と見たら、語り合えるかもしれません。
日本で公開されることは、まずないでしょうけど･･･
"Enduring Love"に続き、Roger Michell演出の作品です。
ダニエルは、この監督さんの仕事には、絶対また出ると言ってるので、次はどんな映画なのか、どんな役なのか、楽しみです。
